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としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2005年05月(1)

2005年05月に飲んだワイン

ピア・ドール ルージュピア・ドール ルージュ
2005/05/01 自宅にて

早いもので、もう5月です。
今日のワインは近所のスーパーで799円で売っていた可愛らしいボトルの赤、ピア・ドール ルージュ(NV)。

ピア・ドールは、ブルゴーニュのチャールズ・ピアによって1849年に設立された、伝統ある名門ピア・ペール・エ・フィス社を代表するワインです。
世界60ヶ国以上に年間約200万ケースが輸出されているとのことで、文字どおりの「世界で最も愛されているフランスワイン」のひとつです。
2001年から日本の輸入元がメルシャンになり、それまでのテーブルワイン(ヴァン・ド・ターブル)から南仏オック地方の地酒(ヴァン・ド・ペイ・ド・オック)にグレードアップされ、デザインもプリントボトルに刷新されました。
セパージュはグルナッシュ、シラー、サンソー。
フレッシュで豊かな果実味が特徴で、イギリスのアルコール飲料雑誌「harpers」での2500人を対象に行なったブラインド・テイスティング・アンケートで、61%の人がピア・ドールを選択したという逸話もあるようです。

ボトルは変形のなで肩スタイルで重量感があります。
上げ底は殆どなし。
コルクは4センチと短く、ピア・ドールの名前とともに製造ロット番号が刻印されています。
開栓すると、酸味をイメージさせる果実香があります。
色は透明感のあるごく薄い明るい赤紫。
オックの地酒にしては、かなり薄い創りのようです。
口に含むと、はじめややエタノール臭を伴った軽いアルコールのアタックと、若干のコンクリート香を感じますが、すぐに消失します。
グルナッシュやシラーを感じさせる赤系の果実味が主体ですが、フローラルのニュアンスも感じられ、楽しい気分になれます。
タンニンはほとんど気にならないレベルで、渋いワインが苦手な方でも、問題なく楽しめそうです。
フィニッシュは、ほのかに甘酸っぱいイチゴ?。(^^)

HP:7

和食も含め、どんな食事にも合わせられそうなオールマイティーな感じのお手軽ワインだと思います。
ちょうど、ボジョレー・ヌーボーみたいな感じ?
ただ、まさに「テーブルワイン」の範疇であり、単体で味や香りを云々するような種類のワインではありませんね。(^^)

ボルゴ・サン・セルジオ・ロッソ(NV)
2005/05/03 自宅にて

今日のワインも近所のスーパーもの。
なんと!399円で売っていたイタリアン・テーブルワインです。

フリウリ・ベネッツィア・ジュリア州のワインらしい・・・(^^;)
イタリアのフリウリ州は北イタリアの東の端に位置し、オーストリア、スロベニアとの国境の州で、ぶどう畑ととうもろこし畑がどこまでも広がっているような田園風景の場所。
フリウリ・ベネッツィア・ジュリア州は、恐らくその辺りなのでしょう。(^^;)

インポーターは健興通商?
平成4年設立の活上海蟹・紹興酒・中華くらげ・衣料品・ぬいぐるみ・雑貨類等の貿易販売会社のようです。

生産者やセパージュ等、ワインの情報をネットでいろいろ探して見ましたが・・・残念ながら発見できませんでした。(^^;)
「品のある香り、ほのかな甘みのすっきりした口当たり」と裏エチケットに書かれています。
原産国はイタリア、Vino da Tavolaとあるので、所謂テーブルワインのようです。
アルコールは11%

ボトルは扁平な底の安っぽいグリーンボトルです。
コルクは、4センチ弱と極めて短いものですが、意外と品質は良い感じ。
エッジは面取りが施されており、製造年月日、ロット番号が刻印されています。
結構大量生産ものか?

開栓時の香りはあまりありません。
強いて言えば、カラメル系の甘い香り?
色は極めて薄い明るい紫で、ちょっと着色料を思わせる明るさです。(^^;)
グラスに注ぐと、としのすけの苦手なコンクリート臭があるのと、チリ・アルゼンチンのワインのような赤土を思わせる香りがします。
これ、ブラインドで飲んだら・・・安物のチリワインか、チリの葡萄で作った安物の国産ワインって感じでしょうか?(笑)
(399円だから・・・十分安物なんですけどね)(^^;)
それらの不快な香りを差し引けば、基本的には赤系(イチゴ主体)の果実の香りが支配しています。
樽のニュアンスはほとんどありませんが、イチゴを煮詰めたジャムのような甘い、カラメル系の香りがあります。
飲み口は、やや舌先にチリチリくるようなアルコールのアタックがあります。
タンニンは殆ど感じられないので、氷とか入れて夏の暑い時にグビグビ飲むのに適したワインですね。

HP:5+

値段を考えると、リーズナブルだと思います。
基本的に薄く、甘みがある割には酸味がしっかりしているので、魚系を含め殆どの食事には合わせられそうです。
しかし、単独で味わうにはちょっと無理がある感じは否めません。
少し水か氷結とかで割って、氷入れて、ゴクゴク飲んじゃうのが宜しいかと存じます。

カッシェロ・デル・ディアブロカベルネ・ソーヴィニョン[2003]カッシェロ・デル・ディアブロ・カベルネ・ソーヴィニョン(2003)
2005/05/05 自宅にて

こどもの日の今日のワインは、カッシェロ・デル・ディアブロ(2003)、チリはコンチャ・イ・トロ社の人気ワインです。

コンチャ・イ・トロ社は、アンデスの麓に約2000haの葡萄園を所有する、チリ最大級のワイナリー。
フランスの技術を早くから導入し、同社の最高品質のカベルネ「ドン・メルチョー」をはじめ、フランスのムートンとのジョイントでセントラル・ヴァレーにあるドン・メルチョーの畑の最上区画の葡萄を使って「アルマヴィヴァ」を醸すなど、チリ最高峰のプレミアムワイナリーとして知られています。

そのコンチャ・イ・トロ社の「悪魔の蔵」と呼ばれる最高カーヴで熟成されたワインがカッシェロ・デル・ディアブロ。
カッシェロ・デル・ディアブロとはまさに「悪魔の蔵」の意で、その昔、美味しいワイン故の盗み飲みを防ぐために、「悪魔が棲む蔵」というウワサを流したことがその由来とか。
確かにこのワインには「悪魔の刻印」が施されています。
名前に違わず、価格以上の味わいから「スマート・バイ」の最有力候補として有名なワインでもあります。

さて、コメント。
ボトルは重く上質で、「悪魔の刻印」が施されているあたり、お金がかかっていそう。(^^)
コルクは4.5センチの上質なもの。
ちょっとしたプレミアムクラスの雰囲気を味わえます。
開栓すると、ちょっと青臭いニュアンスとチョコレートの香り。
色は、透明感のある若々しく深い赤紫です。
何より印象的なのは美しい足・・・
この綺麗なグラスの淵を流れるワインの足を見るだけでかなり上等なワインであることを感じさせます。
味わいは、色、足から連想される味そのもの!
赤・黒の果実味が充実しており、ほんの少しアルコール臭を感じるものの、チェリー、プラム、カシス等のニュアンスがはっきり現れ、オリエンタルスパイスやカレー?といったスパイスもしっかり。
かすかな樽香も上品で、カラメル系の甘さも感じさせてくれ・・・
正直素晴らしいです。
しっかりした渋みがあるのですが、味わいが高度に完成された複雑さを持っているので・・・その分タンニンが貧弱に感じてしまいます。(^^;)

HP:8+

チリカベの模範のようなワインかもしれません。
個々の要素の素晴らしさ、それらのバランス、どれをとっても一級品だと思います。
なにより、チリ特有の赤土の香りが上手に抑えられているのは特筆に価しますね。
としのすけ亭のハウスワインに相応しいワインが増えました。(^^)

オー・ボン・クリマ・ピノ・ノワール・ノックス・アレクザンダー[2001]オー・ボン・クリマ・ピノ・ノワール・アラン・ウォンズ・サンタ・バーバラ・カウンティ(2001)
2005/05/07 アラン・ウォンズ@イクスピアリにて

としのすけ一家のGWスペシャルイベント第2弾は、TDR(東京ディズニーリゾート)ツアーでした。
以前からゆっくり回ってみたかったイクスピアリがメインイベント。
(従って、今回はランドもシーもなし。でも、噂では結構空いてたらしい。)
お泊りは、永年勤続褒章という軍資金もあり、ちょっと贅沢して某アンバサダー・ホテルでございます。
住まいが横浜で、TDRまでは車で1時間弱と比較的恵まれた環境ですので、今までTDRにお泊りしたことは無かったので、ワクワクでした。(^^)

外観

アンバサダー・ホテルのホスピタリティーは明るくフレンドリーという意味ではで申し分なし。
ホテルの人と言うよりは「キャスト」といった感じで、バイト色は払拭できませんが悪い印象は全くなく、まさにTDLの延長線上という感じです。(笑)
朝の10時ごろ到着したのですが、荷物を預かってくれ、ディズニーリゾートライン(東京ディズニーリゾートを1周するモノレール)を滞在期間中何度でも利用できるフリーパスがもらえました。(^^)
ここで、アンバサダーホテルの「ウリ」である、宿泊ゲスト限定の朝食、レストラン「シェフ・ミッキー」を予約出来れば完璧だったのですが・・・あいにく満席で×。
キャンセル待ちというシステムもないので、まめにリクエストして空きを調べてもらうしかとしのすけには方法がありませんでした。
で、結局「シェフ・ミッキー」での朝食はかなわず。(T_T)
チェックインの15:00まで念願のイクスピアリ散歩を堪能し、そろそろ部屋で休もうとホテルに戻ると・・・さすがはディズニーリゾートの人気ホテル?、チェックインも「並び」で、15~20分待ちです。(^^;)
部屋までの案内も「キャスト」チック。
いかにもバイトの子なのですが、初々しくて好感が持てました。
面白かったのはエレベーター。
「2階だよ!」とか「さあ!ついたよ!」とか、ミッキーの声で知らせてくれます。
帰る頃までには、すっかり真似が上手になりました。(笑)

吹き抜け

部屋に入ると、子供たちはいきなりリラックス。(^^;)
ディズニーチャンネルさえあれば、何処でもおんなじなんですね。(笑)
としのすけは、その隙に散歩中目を付けていた「アイ・セラピー」を受けにル・タンへ。(^^)
眼精疲労を癒してくれるとかいうマッサージを受けました。
軟い感じのマッサージではありますが、ちょっと目が楽になった感じ。
その後家族全員でディズニーリゾートラインへ。
ミッキー一色のモノレールから望む東京湾の夕日はなかなか素晴らしいものがありました。

夕日

夜

そして・・・本日のメインイベント、アラン・ウォンズでの夕食でございます。

アラン・ウォンと言えば、1995年に、ワイキキビーチにほど近いキング・ストリートにレストランを開店して以来、ハワイの優秀なレストランに与えられるハレ・アイナ賞等を何度も受賞している超大物シェフです。
そのアラン・ウォンの日本進出店(2000年から)がアラン・ウォンズ・イクスピアリ店。

ディナーはプリフィックスの「Tasting Menu」とアラカルト。
としのすけは、
・ホットカリフォルニアロール
・イサキとリガトニのスパイシーココナッツブロス
・ロブスター、小海老、ホタテ貝のハワイアンスタイル ブイヤベース
・スウィートサワーポークとフォアグラのソテー
・ハワイ生まれのチョコレートクランチバー
・コナコーヒー
をいただきました。
どのお皿も盛り付けの美しさ、お味の素晴らしさには大満足。
特に前菜のホットカリフォルニアロールは噂に違わない絶品です。
また、面白かったのが
・スリー・スプーン・オブ・ブリュレ
ハワイではファイブ・スプーン・オブ・ブリュレとして有名ですが、様々なブリュレが少量ずつ「レンゲ」に入って出てきます。

飲んだワインは、オー・ボン・クリマ・ピノ・ノワール・アラン・ウォンズ・サンタ・バーバラ・カウンティ(2001)
(やっと、ワインの話になりました)(笑)

オー・ボン・クリマは、ブルゴーニュの神様「アンリ・ジャイエ」の元で修行したジム・クレンデネンが1982年にサンタ・バーバラに設立したワイナリー。
シャルドネとピノ・ノワールを中心に伝統的な醸造法でエレガントなワインを生産することで有名です。
そのオー・ボン・クリマが、 ハワイのアラン・ウォンの為に用意した特別のキュベがこのピノ・ノワール・アラン・ウォンズ・サンタ・バーバラ・カウンティ(2001)とのことです。
セパージュはピノ100%。

ボトルは、オー・ボン・クリマにしてはちょっと軽くて安っぽい感じですが、あの特徴的な三角エチケット。
真ん中にパイナップルの絵がかかれているのがご愛嬌です。(笑)
コルクは、4.5センチの中くらいの品質。
まあ、それほど長期の熟成は意図していないのでしょう。
色はなかなか綺麗な赤味の強いガーネットで透明感はまずまずです。
香りは、オー・ボン・クリマにしては少し樽香が弱いかな?という印象ですが、プラムや木イチゴを思わせる赤系の果実をジャムにしたような、果実味豊かなものです。
口に含むと、流石はオー・ボン・クリマ、高いアルコール度にも関わらず、あまりアタックを感じさせない優しい創りです。
フィニッシュは時折甘さがフッと現れる木イチゴジャム(酸味と甘みが上品です)。

HP:8

ワイン単独で飲んだら、少し樽香が物足りないかもしれません。
しかし、赤系のジャム、ほのかなカラメルが、アラン・ウォンの和のテイストをふんだんに取り入れたハワイアン・リージョナル・キュイジーヌによく合います。(^^)
特に、アイオリ(ニンニクを潰してオリーブオイルを加え、マヨネーズで仕上げたディップ)を乗せたフランスパンにはよく合います。
これだけで、いくらでも飲めそう。(^^)

[2002]アナケナ・カベルネソーヴィニヨン ヴィナリスインターナショナル金賞受賞!アナケナ・カベルネ・ソーヴィニョン(2002)
2005/05/09 自宅にて

今日のワインは、アウトレットワインTOKYOで激賞されていた880円のチリカベ、アナケナ・カベルネ・ソーヴィニョン(2002)です。
2002年ビンテージがヴィナリスインターナショナルで金賞、2003年ビンテージがブリュッセルワインコンクールで銀賞と、華々しい触れ込みです。(^^;)
でも、ヴィナリスインターナショナル、ブリュッセルワインコンクールって何?(笑)

アウトレットワインTOKYOによりますと、アナケナは「最新の技術で目指すは“芸術の領域”とも言える世界一の品質!アウトレットワインTOKYO売上げNO.1チリワイン」なのだそうです。

アナケナ・ワイナリーは、チリ国内で32%のシェアを誇るスーパーマーケットを所有するオーナー、フェリペ・イバネス氏の豊富な資金力とワイン造りへの情熱によって、今世界の注目を集めるチリの第3世代(葡萄品種ごとに最適な土壌や気候を分析し、原料葡萄を各品種ごとにベストな畑で栽培し、最新の設備と最高の技術で醸造する)ワイナリー。
ちなみに、第1世代は昔ながらの酸化したワイン、第2世代は85年~95年のワインブームで台頭した木樽熟成など品質改善に取り組んだワイナリーなのだそうです。

葡萄はラペル・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、チリの固有品種であるカルメネール(以前メルローだと信じられていたことで有名ですね)が15%ブレンドされています。

そもそも、アナケナとは、チリ沖イースター島にある島唯一の白砂海岸。
伝説の王ホツマツアの一行が上陸したところと伝えられており、5体のモアイと、これらから少しはなれたところに、ホツマツア王の像といわれる古いモアイが立っているそうです。
そんな、チリの文化的象徴とも言える名を冠したワインは、いったいどんなお味なのか?

ボトルは結構立派な感じ、コルクは4.5センチの中庸品質です。
エチケットがカッコイイ!
「慎重に手摘み、シャトー元詰め」とも書かれていますね。
裏エチケットには「濃厚な色合いと黒胡椒のスパイシーな香りが魅力的な、しっかりとした飲み応えを感じさせるワインです」とあります。
開栓すると、弱いですが赤系の果実香が。
色は、赤みの強い濃い色調で、そこそこのボディーを連想させます。
口に含むと、意外に洗練されており、チリ特有の赤土の香りがかなり上手に抑え込まれています。
赤・黒の果実、肉(ジビエ系)、深いローストのコーヒー、黒胡椒とまでは行きませんがスパイシーなニュアンスを感じさせます。
タンニンは2002年ながら結構まろやかで、十分今飲んで美味しく創られていますね。
フィニッシュは、やや線が細いですが、肉系の獣香と完熟した果実、優しいタンニン。

HP:8

チリワインにしてはなかなか洗練されたスタイルです。
でも、モンテス・アルファとは明らかに違う路線。
動物的な香りを感じさせるチリワインは結構珍しいかも?
フルボディーなのに、それを感じさせないところがある意味凄いです。
(タンニンが優しく、酸がきれいなせいでしょうか?)
880円という値段を考えると・・・画期的にお買い得だと思われます。(^^)
これで樽が効いていれば・・・申し分なしです。(笑)
(モンテス・アルファを凌駕するかも?)

C41 イエローテイルシラーズイエロー・テイル・シラーズ(2004)
2005/05/12 自宅にて

としのすけ亭ではお馴染みの(^^;)イエロー・テイル・シラーズ(2004)が今日のワイン。
「2003年販売本数全米No.1」は有名です。
ちなみに、イエロー・テイルとは、ワラビー(小型のカンガルー)の愛称。
(これも有名ですね)

重量級のボトル・・・
極端な上げ底・・・
プラスチックのコルク・・・
としのすけの「いい赤ワイン」判別基準に完全にマッチしたものです。(笑)

毎回楽しませてくれていますが、今日のお味はいかに?

今日の夕飯は濃い味付けの回鍋肉。
ジャム&カラメルテイストの特濃シラーズはやはりちょっと甘すぎた?(^^;)
ワインも回鍋肉も互いに「主張しすぎ」の感があり、食傷気味になりますね。(笑)
今日の回鍋肉には・・・すっきり味のピノとか、国産のメルロー辺りが宜しいかと思いました。
でも、このワイン、美味しいことは間違いありません。
血の滴るようなステーキとかだったら・・・きっと夢見心地だったことでしょう。

HP:7+

安心して楽しめるイエロー・テイルシリーズ、これからもとしのすけ亭にて頻繁に開けられることでしょう。(^^)

アナケナ シラー・レゼルバ[2002]アナケナ・シラー・レゼルバ(2002)
2005/05/15 自宅にて

過日、アナケナのカベルネ・ソーヴィニョンを飲んで予想以上に素晴らしかったので、アナケナシリーズを緊急購入しました。
今日はシラー、それもちょっと上等なレゼルバでございます。

このシラー・レゼルバ、産地はラペル・ヴァレー。
サンチアゴの南50Km辺り、チリの高級ワイン発祥の地、マイポの南に位置します。
(その更に南にはクリコが控えています。)
今のところラペル・ヴァレーといえば、優れたメルローを産するコルチャグアが有名ですが、ローム層、石灰岩層、砂層、粘度層まで多種多様な地質と起伏に富んだ丘陵がもたらすマイクロクライメイト(微小気候)があり、将来性とポテンシャルは特筆に価する地域。
恐らく、今後も様々な素晴らしいワインがリリースされることでしょう。
アナケナは、そんなラペル・ヴァレーでも、北部のカチャポアルと呼ばれる地域に属す、レクイノアに程近いワイナリーのようです。

さて、お味ですが・・・

ボトルはオーパスワンや最近のムートンのようなやや上部が太った感じの変形重量級ボトルで重厚です。
でも、上げ底は意外にも中庸。
コルクは4.5センチの上質なものです。
ただ、上部に製造番号らしきものが印刷されているだけで刻印とかはなく、ちょっとコストダウンに走っている印象。(^^;)
プレミアムクラスと言うにはちょっと品格が劣ります。(笑)

開栓すると、僅かに醸造香と樽香を感じます。
色は、赤紫の強く残る濃いめの色調で、透明感はまずまずですが「シラーの割には薄いな」という感じは否めません。
色から推測すると所謂フルボディーな感じではないです。
しかし、グラスの淵を伝う涙は美しく、細い「白糸の滝」のような足が高級感を醸し出します。

口に含むと、やはり(色の印象どおり)ミディアムボディー。
赤系の果実味とブルーベリージャム、オリエンタル系のスパイス、少し水っぽいメロン(スイカ)を感じます。
主張のある酸味と樽のニュアンスが骨格となっていて、渋みや甘みが相対的に少し弱いかも?
飲みはじめは、ミディアムボディーの割にはアルコールのアタックが少しあったのですが、時間と共に消失しました。
タンニンは極めて柔らかく、あまり渋みを感じません。
フィニッシュは、甘みがしっかり抑えられたドライな印象の酸味と柔らかなタンニン。

HP:8

チリワインとは思えないような洗練された味わいです。
赤土臭いところは微塵もありません。
甘みを抑えたドライなワインに仕上げられているので、どんな味付けのお料理にもうまく合わせあられそうですね。
この品の良さは、チリワインのレベル、1000円ちょっとという価格のレベルを遥かに超えています。
それにしても、このワインは本当にシラーなの?(^^;)
シラーに対して、「色濃く、チョコレート系のニュアンスがあり、パワフル&ジューシー」なイメージを持っていたのですが・・・これを飲むとちょっと見方が変わってしまいそうです。(^^;)

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